電着塗装とは、水溶性塗料を入れたタンクの中に被塗物を浸し、これを陽極、または陰極として直流電気を流し、塗膜を密着、形成させる塗装方法です。
電着塗装の種類
アニオン電着塗装
被塗物を陽極(プラス)、電極を陰極(マイナス)として通電する方式で、カチオン電着塗装と比べると、より古い歴史があり、塗装色の安定性や焼付温度が低いなどの利点があります。
カチオン電着塗装
被塗物を陰極(マイナス)、電極を陽極(プラス)として通電する方式で、アニオン電着塗装と比べると、密着性、強固な膜厚、より高い防食性などの利点があります。
電着塗装の長所と短所
長所
- 膜厚が均一
電気化学反応を利用しているため、導電性の部分には均一に反応を起こさせることが出来ます。
- 膜厚管理が容易
一定範囲内の厚さであれば、調整可能です。
- 塗料ロスがほとんど無い
電気的に塗膜を析出させるので無駄になる塗料が最小限で済みます。
- 環境に良い
水性塗料(低VOC)であるため、火災の危険がなく、溶剤の大気汚染も少ないです。
- 特殊技術が不要
特殊な技術、技能経験を必要とせず自動生産化が可能であり、大量生産を得意とします。
短所
- 設備が大型化しやすい
多くの付属設備を必要とするので、設備コストが高くなりがちです。
- 被塗物は導電性のものに限られる
原理上、被塗物は導電性のあるものに限られます。
- 塗料成分の沈降防止のため、撹拌が必要
安定した塗装条件を維持するためには、塗料成分の沈降は避ける必要があります。
- 定期的に不純物の除去が必要
不純物イオンが持ち込まれると塗料の電気特性が変化し、不良の原因となります。
当社の取り組み
当社の電着塗装プロセスによる受託加工業務を行っています。
たとえばユーザー様のスペース的な制約や立地面、環境側面的に(排水規制、社内危険物規制等)、作業者能力的課題等により自社導入できない場合でも、当社で対応可能です。
当社の強みとして、当社独自の研究、開発により培ったノウハウを基に各種金属製品へご希望に応じた特殊性能を付与致します。
設計後の複雑な形状にも、当社独自の『エレコートプロセス』により凹凸のある部品や部分的なコーティングに対しても、しっかりとコーティング致します。均一な塗膜厚さで平滑性のある塗装に仕上げます。
受託加工のパターン
ご希望される用途に合わせた受託加工を請け負っています。
試作・小ロット加工の問題解決
このような「したい!」を実現します!
- 各種金属品にコーティングで機能を付与したい!
- 複雑な形状に均一なコーティングを実現したい!
- ゴミ・ホコリが付着しない塗装をしたい!
- 本格的な量産に入る前に少量の見本を作りたい!
- 素材に適した表面処理方法を探りたい!
独自の専用ライン
小さなほこりの付着も許されない分野の製品加工にも対応できる、
クラス10000のクリーンルームに専用の電着塗装ラインを有しております。
試作、量産のご用命にお応えします。
製品実現まで
当社では、新規塗料の設計、合成、分散、製造、加工までをしっかりサポートします。
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