今日、製造・加工されている電気めっきは、家庭用品、家庭用電気製品、日用品雑貨、装身具、自動車・二輪車等の輸送機器、産業機械をはじめ、精密機器、コンピュータや通信機等の電子部品、宇宙機器など幅広い製品、国際商品に使用されており、日用品分野からコンピュータ・宇宙関連のハイテク分野に至るまで、製造業の発展に寄与し、今や、日本の総ての産業の基盤産業として日本経済の発展に大きく貢献しています。
めっき処理とは
表面処理の一種で、金属を使って金属やガラスまたはプラスチックなどの表面に薄い膜をコーティングし、強度や耐久性を高めることを言います。
めっき処理の目的
めっきは耐食性・装飾性・機能性の3つの目的で用いられます。
めっき処理の3つの方法
めっき処理の方法には電気めっきと無電解めっきと置換めっきがあります。
01
電気めっき
電気めっきは水槽内に電気を流してめっきをします。
電気めっきのメリットはコストが安いことといろいろな金属にめっきができること、そして短時間でめっきができることです。反面、短所として均一にめっきができない、複雑な形状の製品には綺麗にめっきができないなどがあります。
02
無電解めっき
無電解めっきは電気を使用せず素材にくっつけることを言います。無電解めっきは電気めっきと比べて、複雑な形状の製品にめっきができることがメリットです。
短所はこれも電気めっきと反対で、コストが高いことめっきができる金属の種類が少ないこと、めっきに時間が掛かることがあげられます。
03
置換めっき
置換めっきとは、水槽内で金属を溶かし、溶けた部分に素材が付着することでめっきが完了する方法です。溶けた金属の部分と付着した金属が置き換わる形になるのでそう呼ばれます。置換めっきは耐食性が高い製品にすることができますが、金属と素材の密着が悪いこととめっきの厚さが限られることがデメリットとなっています。
当社の取り組み
めっきには、装飾・防錆・機能性といった目的に対し、非常に有効な表面処理がたくさんあります。
しかし、毒物であるシアン(青化ソーダ)や毒性の強い六価クロム(クロム酸)、金属アレルギーを引き起こすニッケルやコバルトが使用されている表面処理が多く存在します。
当社では、数十年前から現在に至るまで、これらの問題点を解決するべく研究開発を続け、『ノンシアン合金めっき』『金属アレルギー対応合金めっき』『六価クロムフリー防錆剤』といった、環境・人体に優しい環境適合型のめっき法を開発しており、今後も開発し続けます。
めっき『シアノーン』シリーズ一覧
シアノーン FC-S
(Cu-Sn系 白色外観合金めっき)
主な用途
ボタン、フックなどの装身具、
アクセサリーなどの装飾品など
機能
ノンシアン合金めっき・金属アレルギー対策
意匠性/めっき
シアノーン ピュアブラック
(Cu-Sn系 黒色外観合金めっき)
主な用途
メガネフレームからアクセサリー等の小物
機能
ノンシアン合金めっき・金属アレルギー対策
意匠性/めっき
シアノーン ルナゴールドB
(Cu-Zn系 金色外観合金めっき)
主な用途
仏具、建材、装身具、アクセサリーなどの装飾関係
ノンシアン代用金めっき
機能
ノンシアン合金めっき・金属アレルギー対策
意匠性/めっき
シアノーン ブラックビューティ
(Sn-Co系 黒色外観合金めっき)
主な用途
ボタン、フックなどの装身具
アクセサリーなどの装飾品など
機能
ノンシアン合金めっき・金属アレルギー対策
意匠性/めっき
シアノーン アクアロイSC
(Sn-Co系 白色外観合金めっき)
主な用途
機能
ノンシアン合金めっき・金属アレルギー対策
意匠性/めっき
シアノーン ノーブロイSNC
(Sn-Ni-Cu系 淡黒色外観合金めっき)
主な用途
自動車・・・耐蝕性、耐摩耗性大、均一電着性良好
装身具等の装飾品・・・ノーブルな色調、均一電着生良好、耐蝕性、耐摩耗性大
機能
ノンシアン合金めっき・金属アレルギー対策
意匠性/めっき
シアノーン ノーブロイSNC “エボニー”
(Sn-Ni-Cu系 濃黒色外観合金めっき)
主な用途
自動車・・・耐蝕性、耐摩耗性大、均一電着性良好
装身具等の装飾品・・・ノーブルな色調、均一電着生良好、耐蝕性、耐摩耗性大
機能
ノンシアン合金めっき・金属アレルギー対策
意匠性/めっき
シアノーン FC COPPER
(ノンシアン銅ストライクめっき)
主な用途
機能
ノンシアン合金めっき・金属アレルギー対策