電解剥離剤 NEW-ES
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主な用途
ステンレス治具のめっき剥離
特徴
電解剥離剤NEW ESは硝酸やその他の毒物を含まない一液性の電解剥離剤です。
ステンレスラック上の銅、ニッケル、クロムを剥離することが出来ます。
- ステンレス(SUS304)ラック上のめっき(銅、ニッケル、クロム)を剥離し、かつステンレスを侵しません
- 中性のノーシアン浴で、シアン分解処理が不要です
- 沈殿タイプですので剥離液中の金属の除去処理が容易です
- 導電性を改良してあり、大電流を流す際の電圧が高くなりません
特性
【性 状】
淡黄色液体(pH6.5~7.5)
【使用条件】
使用範囲 | 標準 | |
---|---|---|
NEW ES | 250~450ml/L | 330ml/L |
浴温度 | 10~60℃ | 40~50℃ |
pH | 6.5~8 | 7.0 |
陽極電流密度 | 20~120A/dm2 | 80~100A/dm2 |
攪 拌 | 空 気 攪 拌 | |
浴 槽 | 塩化ビニールライニング槽 | |
ろ 過 | 沈殿物の除去 |
【注意事項】
- pH
6.5以下では剥離速度が減少し、極板・ラックの侵食が起こります。pH8以上では金属塩が沈殿しやすくなります。pHを下げる場合には酢酸、上げる場合にはアンモニアを使用してください。 - 浴温度
剥離速度にはあまり関係しませんが、浴温度が高いほうが電圧は低くなります。 - 攪 拌
無攪拌の状態では沈殿物の異常生成、ラックの侵食が起こりますので、必ず空気攪拌を行なって下さい。 - 極 板
必ず18-8ステンレスまたはカーボンを使用してください。鉄板は溶解するおそれがあります。 - 剥離液中の各金属飽和溶解量
ニッケル:約50g/L、クロム(6価):約10g/L、銅についてはその殆どが陰極に電着するため約3g/L程度です。
ニッケルが飽和溶解量になった場合、重金属沈降剤で沈降除去してください
【事故の原因及び対策】
現 象 | 原 因 | 対 策 |
---|---|---|
液粘度が増加 | 金属水酸化物の生成 | pHを下げるまたは水酸化物の除去 |
泡立ちが激しい | 高pHまたは活性剤の混入 | pHを下げるまたは活性剤の除去< |
ラックの表面荒れ | 水酸化物の過剰生成 | 除去 |
高pHまたは低pH | pH調整 | |
陰極面積が小さい | 面積の拡大(電流密度を上げる) | |
ラックの溶解 | 有効成分の減少 | 原液補給 |
剥離速度が遅い | 有効成分の減少 接点不良 水酸化物の析出 | 原液補給 接点良化 陰極板の洗浄、強攪拌 |
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